2022年も残すところ3ヶ月ほどになりましたね。

着席しやすい客席改革

今年携わった店舗改革の一つにカフェの客席の改革というのがありました。

私がよく指摘する事項の一つではあるのですが、ソファーやテーブルなどの什器は高額なので、
思いつきで何回も入れ替えるというわけにはいかないです。
効果が出るとわかっていてもなかなか着手できない改革のひとつなんです。

効果が出るとわかっていると言いながらも
社内の会議で期待効果と必要経費をプレゼンする時に、
本当に大丈夫だろうなー??裏付けはどうしようかなー。
部長から内装業者さんの言いなりだと指摘されるんだろうな。。。
と思い切るまでの悩みはたくさんありますよね。

グランプラスのコンサルティングは、お店の立地に基づいたお客様の動向を確認してから改革のご提案を差し上げています。
そして、コンサルから指示するのではなく、お店を運営するみなさんと一緒に考える機会を作らせていただいています。

一緒に考えると、
本当にやったほうがいいこと、やったほうが良いけど売上改善に直結しないこと、
経費は掛からないけど運用を浸透させるのが難しいこと、
こんなことがハッキリ見えてくるんです。

今回改善をご一緒したお店は、オフィスビルの1階に出店されていて、
このオフィスビルは最近流行りの商業施設併設型です。
平日はビジネスパーソンの利用が多く、休日はレジャー客を取り込める立地です。
逆にいうと商業施設内には飲食店があるので競合も厳しい立地でもあります。

客席改革のターゲットは誰か?

従来の客席はよくある2人がけテーブルを組み合わせて4人がけ、6人がけにもできるタイプの座席が主流で
カウンター席は6席ほどでした。

飲食店で2人がけテーブルは、いろんなグループに対応できるため重宝されるのですが、
こちらのお店はカフェでしたので平日は単身利用のお客様が多いお店です。

みなさんも経験あると思いますが、テーブルをひとつ置きに座りますよね。
混んでくるとその間に着席しますが、単身利用のときは向かい側の椅子にカバンを置いて上着をかけて二人分の空間を一人で使っちゃいます。

カウンターも同じで椅子をひとつ飛ばして着席します。
ランチタイムのようにどうしてもここで食事しておきたいという場合は、人と人の間に着席しますが
ちょっと待ち合わせ前にコーヒーだけ、パソコン開いてメールを見たいという方は着席せずに他のお店を探しに行ってしまったりします。

ランチタイムがほぼ満席になるのは当たり前のことなので、
狙いとしてはランチタイム以降の着席率を上げることを狙うのがコンサルティングの中心となりました。

オフィスビルの1階は、オフィスに勤めるビジネスパーソンがもちろんターゲットですが、
このオフィスに訪問する外来のビジネスパーソンもターゲットです。
オフィスビル入居者は自席に持ち帰ることが多いですので、持ち帰りしやすい導線とメニュー表示も改革のポイントでした。

外来ビジネスパーソンがちょっとパソコンを見るために着席したくなる座席レイアウト、
改装工事のコスト低減の手法をアドバイス差し上げ、今はランチタイム以降夕方遅くまで大変賑わっている店舗に生まれ変わっていらっしゃいます。

店舗の改革は外部の意見が有効に作用することが多いですね。
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